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このツールについて
PS2版タイトーメモリーズのBGMとSEの再生とWAVファイルへの変換を行うツールです。
現時点ではムービーを除いた各タイトルのサウンドが再生可能です。

タイトーメモリーズはサウンドテスト機能がないのが残念だったのですが、
少なくともBGMはストリーミング再生らしい(プレイ中にディスクトレイを開けるとBGMが止まる)ので
調べてみたところBGMデータを発見、通常のPS2用ADPCM形式だったので作ってみました。
(PS2用ADPCMの展開ツールは以前に作成済み)
通常の抽出ツールでは判別できないと思われる(サウンドデータ本体と別になっているため)
再生周波数やループポイントなどの情報もちゃんと取得します。
(暇があったらこの辺の情報も載せてみたいと思います)

機能としては最低限なものしかないので、ランダム再生などの凝ったことをしたい場合は
WAVへ変換して他のプレイヤーで再生してください。



使い方
まず、タイトーメモリーズのディスクをPCのドライブにセットしておきます。
tm_sound.exeを起動をするとダイアログが表示されるので、ここでタイトーメモリーズのデータファイルを選択します。
 I上巻・II上巻の場合…GAMESET1.GZH
 I下巻・II下巻の場合…GAMESET2.GZH

※シリーズのうち複数を持っている場合、ハードディスク上にデータをコピーしておくと
 違うディスクのデータを聞きたい場合でもディスク交換の必要がなくなるので楽かもしれません。
 (シリーズ4本分のデータをコピーする場合、最低でも6G近くの空き容量が必要です。その内サウンドデータは約4.4GB)

次にメイン画面が表示されます。

「Title List」にゲーム名の一覧が表示されるのでサウンドを聞きたいタイトルを選択してください。
(ゲーム名は内部のデータ名で、海外名を元にしているのでわかりにくいかもしれません)
(MENUはメインメニュー(ゲーム選択画面)のデータです)

「Data List」に「Title List」で選択したタイトルのデータ一覧が表示されるので聴きたいデータを選び、
「再生」ボタンをクリックするとデータが再生されます。
「変換」ボタンをクリックすると(「選択中のデータ」を)WAVファイル(未圧縮PCM)に出力します。


下の青いバーは再生位置の表示(バーの上でクリックするとその位置へジャンプ)、
赤いバーは音量(バーの上でクリックすると音量変更)です。
「Loop」はループ回数(0で無限)、「Fade」は指定回数ループ後のフェードアウト時間(単位は秒)です。
※「Loop」「Fade」の設定はループするデータに対してのみ有効です。

※最初のダイアログでキャンセルを押した、または別のディスクのデータを聞きたい場合は左下の
 「ファイル切替」のボタンをクリックすると最初のデータファイル読み込みのダイアログが表示されます。



各項目の説明
※ここで説明しているのは2008/11/01版のものです。
  バージョンによって項目や仕様が一部異なります。


Fの[>>]ボタンをクリックすると、ウインドウが大きくなりH〜Kの項目が表示されます。
(もう一度クリックすると元のサイズに戻ります)

@タイトルリスト
Aデータリスト
B時間表示
C再生バー(再生位置バー)
Dループ設定
E音量バー
F右半分の表示/非表示の切り替え
Gボタン類
H再生モード設定
I変換モード設定
J周波数調整
K再生中データの情報

@タイトルリスト
ここにゲーム名の一覧が表示されます。
(「MENU」はタイトーメモリーズのメインメニューのデータです)
名前は内部のデータ名での表記ですので、多少わかりにくいかもしれません。
なお、データ名は基本的に海外名を元にしているので注意してください。
(ルナーク→GROWLなど)

Aデータリスト
タイトルリストで選択したタイトルのデータ一覧が表示されます。
なお「BGM」「SE」の区別はデータが格納されているファイルの違いによるものなので
一般的に効果音に分類されるようなものがBGMデータ内にあったり、
逆にゲーム中の音楽(特に短い曲)がSEデータ内にあることもあります。
(BGMデータはストリーミング再生で、SEデータはゲーム起動時にメモリ上に読み込まれるようです)

B時間表示
左から順に、
・現在の再生位置(実際の位置より多少のズレあり)
・データの長さ
・現在の周回数(ループ回数) (2)なら2周目という意味
となっています。周回数のカウントは最大99までです。

C再生バー
青い部分の先端が現在の再生位置です。
バー上でクリックすると(現在の周回数に関係なく)1周目の該当位置から再生します。
BGMデータのみ、ループするデータはループ位置が赤い線で表示されます。
※SEデータでもループするものはありますがループ位置の表示はされません。
 これはBGMデータのみループ位置の情報が別に格納されているからです。
 SEデータもデータ本体を先頭から順に追っていけば取得可能ですが、
 この処理でロード時間が長くなってしまう可能性があるため行っていません。

Dループ設定
ループするデータにおいて、ループ回数とループ終了後のフェードアウト時間を設定します。
(ループ指定がないデータは常に1回再生で、データの最後まで再生した時点で停止します)
※各項目は次の再生から有効になります。
 Loop…ループ回数の指定(0にすると無限ループ)
 Fade…ループ終了後のフェードアウト時間(単位は秒)

E音量バー
赤い部分が現在の音量を示しています。
バー上でクリックすると、クリック位置に対応した音量に変更されます。
(左:音量小 ←→ 右:音量大)

F右半分の表示/非表示の切り替え

Gボタン類
停止…再生を停止します。
再生…データリストで現在選択中のデータを再生します。
ファイル切替…他のデータファイル(GZHファイル)を読み込みます。
変換…WAVファイル(非圧縮PCMデータ)としてデータを出力します。
    初期状態では「選択中のデータ」を変換します。(「再生中のデータ」ではありません)
    (後述する変換モードの設定によって変換対象が変わります)
    ※無限ループは無効となり、Loopが0の時は1周のみになります。

H再生モード設定
(1)単曲再生(標準)
選択中のデータのみを再生します。
そのデータの再生が終了すると停止状態になります。
(2)タイトル内連続再生
1つのデータの再生が終わると自動的に次のデータの再生に移ります。
選択中のタイトルの最後(一番下)のデータの再生が終わると停止します。
(3)全タイトル連続再生
全てのタイトル(正確には選択タイトルから下)のデータを再生します。

※(2)(3)を選択した場合、
  ・次の再生から無限ループが無効になります。
   逆に(2)(3)から(1)に変更した場合、次の再生まで無限ループは無効のままです。
  ・[連続再生]の項目から再生する対象を
   「全て(BGM&SE)」「BGMデータのみ」「SEデータのみ」の中から選択できます。

[リピート再生]
再生対象の全データの再生が終了したとき(停止ボタン以外で完全に停止状態になったとき)、
自動的に再生対象の一番先頭から再生しなおします。

I変換モード設定
変換ボタンでWAVデータに出力する際の変換対象を指定します。

(1)選択中のデータを変換(標準)
現在「選択中」のデータを変換します。
(2)再生中のデータを変換
現在「再生中」のデータ(読み込まれているデータ)を変換します。
(3)選択中タイトルの全データを変換
現在選択中のタイトルのデータをまとめて変換します。
(4)全タイトルのデータを変換
全てのタイトルのデータを変換します。

※(3)(4)の場合、出力ファイル名は単曲変換のデフォルト名「(タイトル)_(データ番号).wav」で 固定されます(変更不可)
  既に同名のファイルがある場合は上書きされるので注意してください。(確認ダイアログなどは出ません)

(以降の項目は(3)(4)の場合のみ有効)

[出力先] ※(3)(4)のみ有効
(3)(4)でのWAV変換時のファイルの出力先フォルダを指定します。
「タイトル名でフォルダを作成」にチェックをいれると、そのタイトル名でフォルダを作成し、
そこにそのタイトルのデータを出力します。
 例:出力先が「C:\Data」の場合、
  GAME_Aというタイトルのデータは「C:\Data\GAME_A」へ、
  GAME_Bというタイトルのデータは「C:\Data\GAME_B」へ出力されます。

[変換対象] ※(3)(4)のみ有効
変換対象を「全て(BGM&SE)」「BGMデータのみ」「SEデータのみ」の中から選択できます。

J周波数調整
「再生周波数を以下の値に合わせる」にチェックを入れると、再生周波数を下の入力ボックスにある値
(カンマ区切り、デフォルトは11025,22050,44100,48000)のうち、最も近いものに変更して再生(出力)されます。
波形データ自体には手を加えず、周波数のみを変更するので、値を変えるとその分再生速度(または音程)が変わります。

この機能はデータによっては22526Hz,44101Hzなど中途半端な周波数のものがあり、WAV出力した際に
(周波数が半端なために)編集系ソフトなどでうまく読み込めないなどの不都合が起こらないようにするために
つけたものです。
入力ボックスの値を1種類だけにして再生速度を変えて遊ぶ用途に使えないこともないですが、
元データの周波数によって再生速度の倍率が変わってしまうので使いづらいと思います。

K再生中データの情報
データの位置やサイズ、再生周波数などの情報が表示されますが、
この部分は元々デバッグ用のものなのでバージョンによって項目が変わったり、
表示自体が無くなったりするかもしれません。
$で始まる値は16進表記です。




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