画面モード : 解像度640x480、フルスクリーンのみ、Alt+F4での終了不可
セーブデータ : インストール先のdata\eeprom.dat(※)
リプレイデータ : インストール先のbin\REPLAY.DAT(※)
※Windows Vista以降でProgram Files (x86)フォルダ以下にインストールした場合、VirturlStoreフォルダ
(C:\Users\(ユーザー名)\AppData\Local\VirtualStore\Program Files (x86)\以下)に保存される場合あり
キーボード操作は4パターンから選択
キーボード1 : [マスコン] カーソル上下 [ブレーキ] カーソル左右
キーボード2 : [マスコン] キーボードA・Z [ブレーキ] カーソル左右
キーボード3 : [マスコン] キーボード左上の1〜5(押し続ける) [ブレーキ] テンキー0〜9(解除〜非常)
キーボード4 : [マスコン・ブレーキ] カーソル上下(ワンハンドル風・ニュートラルでキーリピートが止まる)
共通操作 : [警笛] Space [ポーズ] Esc [リプレイモード切替] 路線選択画面でRキー
※Windows8以降では表示に不具合あり
(詳細は
Windows8.1/10対応状況のページを参照)
記念すべきシリーズ第1作の移植版…なのですが、
(廉価版ではない方の)最初のバージョンは開発が難航したのか延期を繰り返し、
次回作の2高速編(無印)の方が先に発売されるという事態になっていました。
(当初は1998/4/24発売予定 → 最終的に1999/4/23発売 2高速編は3/18発売)
当時のパソコンには負荷の高いフルポリゴンのゲームということもあってか、
延期中に「想定したパフォーマンスが出ないため、プログラムの再構築が必要になった」というコメントも出ていたようですが
結局発売されたバージョンも、製品ページに書かれていた動作の目安が
「98年冬モデルのデスクトップ機なら基本的に動作可能、それ以前の機種ではビデオカードの変更・増設が必要」
という、当時の最新機種並みのスペックを要求するものでした。
(今よりもPCの価格が高い時代で、かつユーザー層的にゲーマーでない人も多そうなシリーズでこれは厳しい気が…)
ゲーム内容としてはシリーズ1作目ということもあり、以降の作品とは若干雰囲気が異なる所があります。
(細かい仕様は高速編以降で固まった感じです)
またブレーキが後の作品よりも弱い気がする為、特に後期作品に慣れた後だと停車が難しく感じました。
Windows版はPS版の再移植ではなく、アーケード版からの直接移植であり、
PS版にあった入門編・写真・ムービーなどの追加要素は収録されていません。
ただメニュー画面の背景や速度計のデザインが選択できる点など、PS版を参考にしたであろう要素も見受けられます。
また初期バージョンの移植のため、バージョンアップ版である「電車でGO!EX」で追加されたダイヤも収録されていません。
(EX版の移植はSS版のみで、こちらはこちらでグラフィックに難があるなどの問題がありました)
グラフィックはアーケード版よりも解像度が高いことをウリにしていただけあって、
移植版の中では一番グラフィックが良いです。
(Windows版は640x480、PS版は320x224、アーケード版も512x384位は出せたらしい?)
またPS版ではムービー処理されていたアーケード版のオープニング・エンディング映像も
ちゃんとリアルタイム処理され、画質の劣化なく見ることができます。
・デモ画面
家庭用ではカットされた起動時の警告表示や、コインを投入してくださいという意味の
「乗車券をお買い求めください」の表示も再現されています。
(運転する側なのに乗車券というツッコミはなしの方向で…)
ただし、コイン投入音及び投入後の画面は再現されていません。
ちなみに続編の移植だとフリープレイ設定の再現となっており、「一日乗車券 FREE PLAY」と表示されます。
オープニングデモは前述のとおりPS版より画質が格段に良いです。
荒い実写画像の上に対して解像度の高い車両のポリゴンがなんか浮いている感じにも見えますが、
実際は動いているのもあり、たいして気にならないと思います。
タイトル画面はなぜか下部のコピーライト表記の文字がガタガタで
廉価版で追加された「2001」の部分だけ文字のフチが薄くなっているのが少し気になります。
・メニュー画面
タイトル画面で決定するとメニュー画面に移行します。
背景など、PS版にやや似た感じになっています。
オプション画面では難易度、キーボード使用時の操作タイプ(4種類から選択)、
速度メーターの種類(3種類+オート(路線ごとに固定)から選択)などの設定ができます。
難易度をイージーにすると持ち時間が90秒と大幅に増えるため、
ノーコンティニュークリアが達成しやすくなります。(アーケード版にもある仕様なのかは不明)
また、アーケード版からの仕様として、初代のみ難易度設定によってダイヤが微妙に変化します。
(難易度が高い程、次駅到着時刻が早くなり余裕が少なくなる)
速度メーターはPS版同様3種類から選べます。
・ゲーム本編
アーケード版では特定の操作が必要だった山陰本線Long、東海道本線Extraの2つの隠し路線が
最初から個別に選べるようになっており、他機種版と異なり路線が6つ表示されています。
仕業検査はコントローラー設定に関わらず表示されます。
(専用コントローラー以外ではそのまま自動的に次に進みます)
Windows版では本作のみ、時刻表示の文字の間隔が何故かアーケード版よりもやたらと開いていて違和感があります。
また高速編3000番台辺りまではキー押しっぱなしでのブレーキレベルの変化が後期作品と比べてゆっくりなので、
専用コントローラーやキーボート操作タイプ3(ブレーキレベルを瞬時に変えられる)以外では、
ダイヤに余裕がない時は出発前にブレーキレベル1でスタンバイしておいた方が無難かと思われます。
※初代のPS版がどうだったかは忘れましたが、多くの家庭用作品にはあるマスコン・ブレーキを一気に切るボタンや
マスコンとブレーキが同時に入らないようにする機能(ブレーキを入れている間はマスコンが自動的に切になる)は
本作にはありません。(高速編と同3000番台も同様)
エンディングの最後にはWindows版スタッフの表示が追加されています。
ネームエントリーの時間は99秒あり、BGMもリピート再生される形になっています。
・その他
爆発的シリーズ版(廉価版)では先に高速編3000番台で搭載されていたリプレイ保存機能が追加されましたが
・全路線分まとめて1つのファイルに保存される
・保存できるのは1つのダイヤにつき1つのみ
・クリア時に既にデータがある場合は上書き確認が出るが、このタイミングが完走直後
(成績・ランキング表示より前)のため、ランキング1位の記録を残したいといった場合不便
と、あまり使い勝手がよくありません。なおノーコンティニュークリアでないとリプレイは保存できません。
(この仕様はリプレイ搭載の高速編・同3000番台も同様です)
マニュアルには雨の発生条件、踏切事故の発生区間やその条件の記載があるなど、
以降の作品に比べて詳しく書かれています。
(次回作以降は家庭用の説明書と同等レベルの内容)
CD-DA(音楽トラック)部分に音楽が収録されていますが、この部分はゲーム中に使用されず
(起動後にCDを取り出しても音楽が鳴る)
実際はwaveフォルダにあるファイル(WAVE形式ではない)が使われています。(22050HzでCD-DAより音質は劣る)
CD-DA部分は単にCDプレイヤーで音楽が聴けるというおまけ的な要素のようです。
(なお2高速編の無印の方も同様です)
山陰本線のみ、下り勾配での自然加速に関係する値(通常は1.0、大きいほど下りでの加速度が大きくなる)が異なり、
難易度設定に関係なく初級ダイヤが0.5、上級ダイヤが0.7と若干低く設定されています。
下りの続く馬堀〜保津峡は、上級ダイヤの方がスピードが上がりやすくブレーキが利きづらいので
初級とは減速のタイミングが多少変わってくるので注意が必要です。