今の所シリーズ唯一のSLを運転できる特別編(番外編?)です。
タイトルが「電車でGO!」では無いせいかは分かりませんが、Windows版で一番安く購入できました。
(↑訂正)一番安く買えたのは初代(約1700円)で、このソフトは2番目でした。
(それでも中古で約2000円と、廉価版の定価よりも高かったのですが…)
ただ上記の通り従来作より操作が増えて複雑になっているのもあって、あまりプレイできていません…
元々のPS版は外注作品で、アクセスという会社がメイン開発を担当、
タイトー側のスタッフは企画・プロデュース関係が主となっているようです。
この為か画面構成自体はシリーズを踏襲しているものの、
何だか雰囲気が異なった作りになっています。
音楽もOPムービー以外は外注側の担当で、単体で聞く分には問題無い出来なのですが
最初は違和感が結構ありました。
運転士の音声は上記2作品とは別の方が担当していて、「進行」の言い方が特徴的です。
(おそらく旅情編の江ノ電の運転士音声と同じ方ではないかと思いますが、
こちらのスタッフロールには声優の項目が無いので本当にそうかは分かりません…)
システムはこのページの3作品で唯一ナビゲーションが無く、2の時代に逆戻りです。
PS版2の音声が一部残っている(置き換えて使っている?)のを見ると、
本作はPS版2時点でのシステムを改造する形で作られていたのかもしれません。
ちなみに、PS版ではCDトラックに警告音声と音楽トラック2つが付いているのもPS版2と同じです。
(ただしWindows版では未収録、音楽トラックはOP曲の通常バージョンと別バージョン)
また仕方がない面もあるものの、車両は3種類・ダイヤ数が8(4区間×2難易度)しかないのも
寂しいというか物足りないかなと思いました。
(そのうちの京浜東北線は一部グラフィックの変更があるものの、基本2の使いまわしですし…)
ただ京浜東北線以外の区間は完全新規な上に、プレイできるのは今の所本作のみなので、
そういう意味では貴重です。
また、本作には後の作品に先駆けて運転席視点と視点切り替えが搭載されています。
(前方が見づらいなどの欠点もありましたが)
操作は従来作より使うボタンが増えて複雑になっています。
キーボードの操作タイプでは電車操作と汽車操作の2種類があり、
電車操作ではブレーキ表示が従来と違っていて分かりづらいものの、
実質的には従来通りのブレーキ(8段+非常)となっています。
汽車操作は逆転機の操作が増える他、ブレーキが空気式となります。
(レバーが中央より左でブレーキ緩め、右で強める、旅情編と違いキーを離しても
センターに戻らずその位置を保持)
PS版ではシステム上、ブレーキの強弱のボタンが他作品と逆になってしまったのですが、
Windows版は元からカーソル左右がそのまま対応しているので他作品と同じように操作できます。
またキーボード使用時なら全ての操作が割り当てられているため、2Pモードも一人でプレイが可能です。
一方でPS版ではツーハンドルコントローラー+汽車操作で、空気ブレーキが再現できたようなのですが
Windows版では専用コントローラー使用時は電車操作モード相当のみとなっています。
ちなみに入門編のメッセージ送りは本作のみ何故かPageDownキーのみ?で(操作タイプに関係なく固定?)
分かりづらいです。(他作品はスペースキーなどで送れるので最初はやり方が分かりませんでした)
タイトーロゴ、タイトル、メニュー画面では何故か効果音の周波数の設定が間違っているらしく、
本来よりも再生速度が速く、高い音になってしまっています。
またPS版もそうだったようですが効果音に対して車内アナウンスや駅名歓呼の音声が小さく、
何を言っているか聞き取れないレベルです。
元が外注制作だったことが関係しているのかは分かりませんが、
開発時のファイルをそのまま持ってきてしまったのか、
ファイル名の拡張子が他のPS移植同様の「.d〇〇(数字2桁)」になっているものと
上記の名前に変える前?の、拡張子が違うだけで内容が全く同じファイルが重複して存在していたり、
恐らくWindows版では使っていないであろう、wavに変換する前の?XA形式の音声データが残っていたり、
容量を食うムービーも、微妙にファイルサイズが違うだけのものが別フォルダにあったりと
このWindows版はファイル構成に無駄が多いです。(重複分を省けば2/3位の容量で済むのでは…?)
その割に、前述の通りPS版でおまけで入っていたCDトラックが入っていなかったりします。